私たちを抜きに私たちのことを話さないで

6月ソーシャルワーク基礎研修講座を受講されたみなさんよりご感想をお寄せいただきましたので、ご紹介いたします。

 

-参加されたメンバーの中でいわゆる「当事者」がいらっしゃいました。先生も「当事者」に学ぶ重要性を話されていましたが、今回改めて気づきを得ることができました。PSWの勉強をしていた時に「私たちを抜きに私たちのことを話さないで」というフレーズを聞いたことがありました。今後大学院で外国にルーツのある子どもたちの研究を行う予定です。「当事者」の声を丁寧にとりあげ、共に考えていきたいと思いました。

 

-一方的な講義ではなく、先生の言葉にそれぞれの参加者が触発され、内的対話が起こり、それを安心できる環境で表現することで対話が起きる。trans-action とはこういうものだと思いました。今回はRJの講義の回ではないのですが、対話の持つ力を実感できた研修でした。

 

-山下先生自身のあり方もすごく学びになりました。宇宙と自分がきちんと繋がっている感じや、「いるだけでいい」を体現している感じなど、こういうのは直接お会いしないとわからないものなので、お会いできて本当によかったです。

 

-ソーシャルワークの根底には「人はみな生きているだけで価値がある」「人はみな素晴らしい存在だ」という人間尊重の価値観があり、だからこそ、その人のもつ可能性に焦点をあてて、それが発揮できるような支援をする。その根本的な価値観や姿勢を改めて学び、そのうえでソーシャルワーカーはどのように活動するべきかを3日間かけて、じっくり教えていただけました。

 

-先生が人と環境の相互作用について説明する時に「人と人」「人と社会」「人と国」に加えて「人と宇宙」も加えられたこと、「生きているだけで素晴らしい」ということを「60兆個の細胞を相互作用させて生きていること自体がすごい」と仰ったこと、「人が一人幸せになるということは、地球が一つ変化したということだ」との言葉、どれもこれも、ものすごく宇宙的な視点で素敵だと思いました。

 

-目の前の人という、ものすごくミクロ的な視点からスタートすることは大切で、同時にその目の前の人も私自身も大きな宇宙の構成要素の一つだという感覚を持つことは、なにに価値をおいて生きるか、なにを大切に支援をするかというところに大きな影響を与える気がしました。 本当に、ただただ人の素晴らしさを感じさせてもらうためにソーシャルワーカーをやっているんだなあと改めて思いました。

 

-「問題への対処の仕方」で「問題」を宝にできるよう支援(お手伝い)していく、問題は成長の宝庫であり可能性をキャッチしていくこと。そして、問題例えば不登校そのものに焦点をあてるのではなく(なくそうとするのではなく)世界を広げて、軽減(小さく)する作業、プロセスが大事である。