最近、時々中村哲医師のことを思い浮かべることがあった。だから、夕べ最初は僕の思いが通じて、何か新たな「いい」ニュース があったのかなと思ったのだが、それは一瞬にして暗転し、もっとも聴きたくなかった情報だった。
日本や世界の情勢を見るにつけ悲観的な材料が満ち溢れているが、中村哲氏の活動は僕にとってはひとつの確かな灯火であり続けてきたし、今後も進む道を指し示してくれているような気持ちがあった。
そんな同じような思い入れがあった人は、少なくはなかったはずだ。
命が奪われたからといって灯火が消えてしまうわけではなく、彼が示した道もなくなりはしないことはないとは分かってはいるが、しかし昨日以降彼自身からの新たな情報を耳にする機会が喪われてしまったのは、なんとも悲しいことだ。
享年73歳、僕と同い年だ。
だからって何の意味があるわけでもないが、せめて自分なりに丁寧に生きていかなくてはと思う。
合掌。